睦の月(Cover 睦月 始) - 09Wynn.mp3
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[00:35.770]冬ざれに冴え凍る雪の花を、[00:44.710]唇に寄せて添ひ居る時。[00:53.750]やをら傍ら臥し聴けば安らかな息。[01:02.910]風花が忍び泣く——。[01:11.240]抱き締めた腕さえ、[01:15.650]擦抜けてしまうのか。[01:20.860]言の葉までも届かぬ、[01:25.350]睦の月——。[01:42.320]独り枕に、冷ややかな白い頬が[01:52.387]震えて沈めば、心寂しき。[02:01.280]往昔を初夢に見て落涙する背中に、[02:11.320]果て無き残心を——。[02:18.150]抱き締めた腕さえ、[02:22.610]擦抜けてしまうのか。[02:27.730]言の葉までも届かぬ、[02:32.380]睦の月——。[02:54.930]幽玄に消えた俺の名前を呼び続ける御前は[03:03.854]「忘れられぬ、忘れられぬ。」と泣きじゃくった。[03:12.500]其の震える肩の傍で[03:16.687]何も出来ずに居る俺が、[03:21.460]御前にできる唯一の事は——。[03:31.880]抱き締めた腕さえ擦抜けてしまっても、[03:41.450]御前を愛し続けるという事。[03:50.320]——此の魂が消えようと、[03:55.410]御前を愛している。
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